中折れとは?
中折れとは、勃起はするけどセックスの最中に萎えてしまうことです。勃起不全(ED)の数ある症状のうちの一種で、EDの患者数は日本だけで1000万人を超えているとも言われています。その中でも中折れは最も多い症状で、多くの方がセックスの最中の中折れに悩んでいます。症状としては、自慰行為では射精ができるのに、セックスだと途中でペニスが萎えてしまうといったものです。結果、セックスで射精が出来ずパートナーとの間に嫌な空気が生まれてしまいます。
中折れの原因
中折れは、オナニーでは射精ができるけどセックスだと勃起状態が最後まで持続しない状態のことを言います。決して射精ができないわけではないので、精子はしっかり作られています。もちろんセックスの際も性的興奮はしているので、問題は勃起状態が持続してくれない点だけです。そんな中折れの原因は、体調的なものからメンタル的なものまで幅広くあり、中折れに悩む男性には少なからず思い当たる節がありそうなものばかりです。
疲れや体力の問題
疲れていると当然勃つものも勃ちません。疲れはセックスに集中できないだけではなく、中折れを招く重大な問題の一つなのです。脳が疲れていると判断すると、セックスの最中であっても性的な興奮状態が突然冷めてしまいます。結果、急に素の状態に戻ってしまうため、ペニスも萎えてしまいます。セックスは体力を消耗するので、疲れ切っている時や体力がない時には中折れし易い状態と言えるでしょう。
年齢
「若いうちは元気だった」という言葉に代表されるように、中折れにも年齢が大きく影響してきます。10代、20代は中折れ経験が少ないことに対して、30代を超えると中折れ経験は徐々に増え始めます。中でも40代と50代は中折れ患者の約半数を占めるとも言われ、年齢を重ねるごとに中折れの経験はどんどん増えていきます。これは、体力の衰えや性欲の減退の他にも様々な要因が絡んでいる結果とも言えます。
ストレス
上でも紹介したように、40代と50代の中折れ患者数が最も多いと言われています。これは体力の衰えだけの問題ではなく、ストレスが大きな影響を及ぼしているためです。一般的に40代を過ぎた辺りから、仕事で重要なポストを任されることが多くなります。中間管理職が多い年代もちょうどこの層であり、仕事の責任感から来るストレスが勃起不全を招いてしまうこともあります。会社で常にプレッシャーと戦うことで神経をすり減らし、プライベートでもその影響でセックスを楽しむ事ができないことも原因です。また、子育てや家族関係の悪化なども大きなストレスとなります。
セックスへの悩み
例えば、自分のペニスの大きさに自信がない、セックスのテクニックに自信がない、そう感じていることはありませんか?自慰行為は一人でできるものなので、自分の欲に正直にすることが一番の快楽につながります。しかし、セックスは必ず相手がいるものですので、自分ひとりの快楽を求めるわけにはいきません。そこで必要以上に他のことを気にしすぎたり、相手の気持ちを考えすぎることで中折れをしてしまうこともあります。アダルトビデオの見すぎなどで、偏ったセックスの知識がないことが不安を招いてしまうこともあるようです。
緊張
初めての彼女でセックスに対して不安がある。妻や彼女を大切にしすぎて気を使いすぎてしまう。そんな極度の緊張が思わぬ中折れを招いてしまうこともあります。緊張状態はセックスをする上であまりいい刺激を与えず、セックスに集中ができません。そうした極度の緊張状態の時は少しリラックスする必要があります。
マンネリ
長年付き合っている彼女や、長年連れ添っている妻との間のセックスがマンネリ化してしまっている可能性もあります。浮気相手や風俗では勃起するのに、妻や彼女では中折れしてしまう症状も数多く報告されています。長年、同じ環境で同じようなプレイしかしてこないと、どうしても単調なセックスになってしまいがちです。そうしたセックスのマンネリ化が中折れを招いてしまうこともあるのです。
オナニーのしすぎに注意
近年、スマホの登場でインターネット環境がだいぶ身近になりました。そのおかげで気軽にアダルトビデオを見ることができるようになりました。それに伴ってオナニーの回数が劇的に増加したとも言われています。手軽にAVにたどり着ける為に、ついつい時間が余るとオナニーをしてしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、成人男性のオナニーの適正回数は1日1回と言われています。また、精子が溜まりきるまでに3日はかかります。頻繁にオナニーをしすぎているせいで、いざセックスをしてもあまり興奮しない等というときに中折れが発生しがちです。
間違ったオナニーが中折れの原因になる?
オナニーにも正しい方法があります。快楽を求めすぎるあまりに、オナニーの時にペニスを強く握り過ぎたりすることがあります。また中には、床や畳にペニスを擦りつけてオナニーをする人もいます。こうした間違ったオナニーをしすぎることで海綿体を痛めつけてしまい、女性の膣内で射精ができなくなってしまうことがあるのです。これを男性膣不感症といい、女性の膣の締め付けでは満足できなくなってしまっているのです。強い刺激をペニスに与え続けることで、膣内の刺激では勃起状態を維持することができないため、途中で中折れをしてしまうのです。
中折れしたらどうする?
中折れは男性としての自信を失うとてもショックな出来事です。一度女性の前で中折れをしてしまうことで自信を失い、次回のセックスに対する不安がストレスになります。そうしてまた中折れをしてしまい、何度も繰り返してしまいます。そうならないためにも、一度中折れをしたら早めに対策を取ることをおすすめします。ここでは、自分で今すぐできる中折れ対策を紹介していきます。
体力回復
まず、疲れている時のセックスは避けましょう。疲れている時はしっかり睡眠を取り、万全な体調に戻すことが大事です。睡眠時間が短い状態や、仕事が忙しい日が続いていると中折れのリスクも高まります。また、日頃から適度に有酸素運動をしたり、簡単なトレーニングをして体調を整えておくことも中折れ対策には有効です。慢性の血行不良は海綿体への血液の流れを悪くしてしまいます。そうならないためにも、トレーニングで体調を整えて体力を蓄えるようにしましょう。中折れ防止のトレーニングにはスクワットが有効とされています。
環境を変える
いつも同じ部屋、同じシチュエーション、同じ相手、これらが全て揃ってしまうとセックスのマンネリ化が進みます。そうなると中折れの確率も増えてしまうので、定期的に環境を変えるようにしましょう。ためにはプレイの嗜好を変えてみると、興奮度が増して中折れ防止になります。風俗では最後までイケるのに、妻に対してだけ中折れしてしまう「妻だけED」といった症状もあるので、その辺りも注意しておきましょう。
生活習慣を見直す
体調を整えることを始めとする、生活環境を変えることも中折れ対策には有効です。具体的には男性ホルモンを増やすことを心がけることが大切です。男性ホルモンは、海綿体に血液を送り込む「一酸化窒素」を供給する重要な役割を担っています。男性ホルモンはテストステロンと呼ばれる物質が95%を占めています。したがってこのテストステロンを増やすように日頃から心がければ中折れは防げるのです。また、一酸化窒素はアルギニンが原料となっています。アルギニンを摂ることでテストステロンと併せて中折れに有効な対策が取れます。
病院に行く
それでも中折れが改善しない時には病院へ行きましょう。受診は恥ずかしいかもしれませんが、慢性的な中折れ状態になってしまってはセックスが楽しめません。病院では「バイアグラ」を始めとするED治療薬を処方してくれます。そうした薬を服用し、中折れのない満足なセックスができれば自信も回復します。そうすることで症状が改善することもあるので、恥ずかしがらずに病院に行くというのもいい方法です。
中折れは治る
一度中折れをしてしまったからと言って落ち込む必要はありません。中折れは心理的なストレスが原因となる場合が多いようです。そのストレスを取り除いてあげることで症状が改善する場合も多く、早期の対策が必要です。心理的なストレスはパートナーとの相性、セックスをする環境、日頃の生活習慣を見直すことで取り除くことができます。まずは自分にできる簡単な対策から取り組みましょう。それでも中折れの症状が改善しない時には、恥ずかしがらずに医師の診断を受けましょう。実は動脈硬化が原因だった場合には、医師による治療を受けなければ症状は改善しません。中折れの原因を突き止めてしっかり対策をすることが大切です。